旅のスタイル考

最近は某テレビ番組の影響か、いわゆるバックパッカースタイルの海外旅行が流行って(?)いるようで、それを反映してか旅行系のホームページをあちこち覗いてみると旅のスタイルにこだわりを持つ方々が多く見受けられます。
まあ仕事で行く場合を除けば旅行というのはそもそも個人が楽しむためのものですからそのスタイルなんて人それぞれで良いとは思いますが…ここではご参考まで私の旅のスタイルについて簡単に述べさせて頂きます。

まず最初に断っておきますが、私はバックパッカーではありません。
何をもってバックパッカーであるとするかにもよるでしょうが、私はバックパッカーとは、
「バックパックひとつを背負って一人(または少人数)で旅する貧乏旅行者」
と理解しています。
まず私はバックパックを持っていません。理由は簡単。
「旅行のためにわざわざ新たにバックパックを買うつもりがないから」
私の旅行は大抵一人旅です。この理由も簡単。
「行き先がかなり特殊な部類に入るので他人を軽々しく誘えないから」
また、ツアー旅行は一部例外を除いて基本的に旅行手段の考慮に入れていません。
私の行き先が網羅されているパックツアーがそもそもほとんどありませんし、見どころをゆっくり見たいと思っていてもパックツアーではそうもいきませんので初めから考慮に入れないことが多いです。

私の旅のスタイルを一言で言うなら、「自由旅行派」ということになると思います。
まず出発の時点で準備しているのは外貨(US$)と飛行機チケット(旅行先国の国内線を含む)のみ。
荷物は着替えなど身の回り品を入れたバッグが一つとカメラバッグが一つ。
現地に着いてホテルに腰を落ち着けたら、そこを基点にカメラバッグ一つだけ持って出歩くのでわざわざバックパック一つに荷物をまとめなくても不都合はないのです。

ホテルは以前はガイドブックで大まかな当たりは付けつつも基本的に行ったその場で決めていましたが、最近はインターネットで安めの宿でも予約できるようになりました。
予算的には大体US$30/泊を目処にしていますが、場所によってはUS$40〜50くらいのホテルに泊まることもあります。

旅の目的で言えば、私の場合は遺跡を始めとする見どころを訪問することにあります。
単に遺跡を見るだけなら、日本に居ながらにして書籍や雑誌に載った写真でも見ることができますが、写真に写らない周囲の風景を見、その場の風を感じ取ることはその場に立った者の特権です。
とは言え、せっかくの記念にと風景を写真に収めるのも忘れません。書籍に載った写真の方がプロが撮っただけに素晴らしいですが、自分だけのカットを写真に残せるというのも旅の醍醐味です。
カメラはN社の一眼レフ。レンズは50mm、35mm、24mm、そして2xのテレコン(レンズの焦点距離を2倍にするレンズ。例えば50mmと組み合わせると100mmの中望遠になる)の4本。
ズームを使えばレンズ1〜2本で済むのはわかっているのですが、ズームは何となくピントが甘いような気がして嫌いなので使いません。
まあ自分で考えても重いのであまり人には勧められません(誰がマネするか)。
しかしやはり重いのでドラ○もんの四次元ポケットが欲しい(結構マジに)。
昔はもちろんフィルム式のカメラで、一度の旅で36枚撮りフィルムを1ダースくらい持って行ったものですが、デジカメに変えてからは枚数を気にすることなく撮れるようになりました。
しかもデジカメは博物館など高感度が必要な場面でも、フィルムを変えることなく自由に感度を切り変えて撮ることもできます。便利な時代になったものですね。
また、遺跡を撮影しながらウォークマンで音楽を楽しみます。BGMは「ムー白音楽集」。ムー白の舞台となった(あるいはなったであろう)遺跡を見ながらの「ムー白音楽集」は感動モノです。

というわけで、イヤホンで音楽を聴きながら一眼レフで遺跡の写真を撮って廻っている奴がいたら、それは私かも知れません(笑)。

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