仮説23:南極の古代都市について

「ムーの白鯨」中盤のクライマックスとなった、南極におけるオリハルコン争奪戦。それは南極に眠っていた謎の古代都市を舞台に行われました。
この古代都市はどういった歴史を持つ都市だったのでしょうか…?

そもそも、ムー側が南極に向かったのはヒマラヤの古代図書館で見つかった「ピリ・レイス地図」の原図から、南極にも文明が栄えていた可能性がある―つまりオリハルコンが眠っている可能性がある―との考えからでした。
「ピリ・レイス地図」やそれに類する古代の南極地図については超古代文明関連の書籍によく掲載されていますが、そういったデータを見ると南極が氷に覆われていなかった時代というのは、今から6千年前から1万2千年前となっていたり数百万年前だったり様々です。
科学的裏付けはともかくとして、ムー白世界に基づいて考えると3万年前のムー・アトランティス滅亡後、生き残った人々が築いたのが南極文明だったということになります。
ただ、この南極の古代都市は中央にオリハルコンを安置してはいますが、それを取り囲む建造物はむしろムーの建築様式に近い気がします。
想像するにこの都市は、かつての悲劇を経験した人々がその反省に立って、ムーとアトランティスの融合したある種の理想国家を築き上げていたのかも知れません。
その南極文明がなぜ滅んだのかは永遠の謎ですが、手掛かりになりそうな点が二つあります。
一つは都市にほとんど破壊の跡が見られない点。これはこの都市が戦乱によって滅んだのではない事を意味します。だとすれば、人々は何らかの理由で都市を棄てて去って行った事になります。
もう一つはオリハルコンを安置したまま眠っていた点。この都市を築いた人々がオリハルコンを利用していたことはまず間違いありませんが、だとすればなぜ彼らはオリハルコンを残して行ったのでしょうか? あるいは、運んで行く事ができなかったのか…?
いささか想像が飛躍しますが、人々はオリハルコンの持つ危険性に気付き、あえてこれを棄てて行ったのではないでしょうか?
一度知った利便性を棄て去るというのはかなり大変な事だと思いますが、それをあえてさせる様な、革命とでも言うべき大事件が南極文明に起こったのかも知れません。

ところで、一般にムー・アトランティスの滅亡したとされる年代は1万2千年前となっていますが、ムー白世界では3万年前ということになっています。
想像するに、この南極文明にこそムー白における年代設定の理由があるような気がします。
つまり、3万年前のムー・アトランティス滅亡後、生き残った人々の手により新たな文明が芽吹いた…その内の一つが南極に栄えた都市であり、それこそが今に伝説として伝わる1万2千年前に滅んだムー・アトランティスではないのでしょうか?
実際のムー・アトランティスとはまた別に1万2千年前に滅んだ文明があって、それが伝説として語り継がれる間に年代や地域や名称が混乱して、1万2千年前に滅んだムー・アトランティスとして伝わっていったのかも知れません。

戻る

inserted by FC2 system