仮説19:バミューダ・トライアングルについて

「ムーの白鯨」11話の舞台となったバミューダ・トライアングル。飛行機や船の消失事件が報告される、あまりに有名なミステリー・スポットです。
その謎解きはカタカナ二文字の某スーパーミステリーマガジン(笑)あたりにお願いすることにして…ここではあくまでムー白ストーリーに沿って考察してゆくことに致しましょう。

ムー白の設定では、3万年前にアトランティスがムーを大陸ごと宇宙へ吹き飛ばす計画で開発した超兵器・反重力爆弾の実験場跡地に残った時空の歪がバミューダ・トライアングルの原因だったということになっています。
この『反重力爆弾』なるものが一体どういうものだったのかは想像するしかありませんが、名称から察するに、一定空間の重力を反転させてしまう、といったものだったと思われます。
ハイドによると実験は失敗に終わったとのことですが、恐らくムー全域を包むほどの反重力空間を発生させることができなかったのでしょう。
気になるのは異空間へ落ち込んだのが剣とラ・メールの二人だけだった―消失の瞬間の目撃例は今のところなく、通常なら白鯨やアトランティス軍部隊も一緒に消失しているはず―という点ですが…まぁこの辺はあえて突っ込まない事にします(汗)。

さて、バミューダ・トライアングルの異空間にはどこから紛れ込んだのか巨大なエイが潜んでいました。
形態を見るとオニイトマキエイ(俗に言う”マンタ”)の様でしたが、性質が獰猛な上に白鯨との比較からすると尾まで含めた全長が100mはあるなど、マンタとは似て非なる生物でした。
白鯨やミューの行動から考えて、動物はこの異空間に本能的な恐怖を抱く様でした。となると、この巨大エイは最近になって異空間に入り込んだわけではなく、反重力爆弾の実験の際にその場にいて封じ込められたと考えた方が妥当でしょう。
エイの寿命が3万年もあるのか、という疑問もありますが…しかし時空の歪によって生まれた異空間の時間経過は通常空間とは違うと思われますので、この事は大した問題ではないでしょう。
あるいは、時間経過は通常空間と大差ないが、細胞の老化現象が起こらないような状況があったのかも知れません。
そして、一緒に異空間に封じ込められた他の生物や、時々異空間に落ち込んで来る物を餌食にして際限なく成長し続けたのでしょう。

ところで、異空間へ落ち込んだ剣、ラ・メールと白鯨はなぜ無事に戻って来ることができたのでしょうか?
数多く報告されるバミューダ・トライアングル消失事件で、一度消失したものが無事に戻って来たという話は聞いた事がありません。
まず考慮しなければならないのは、異空間が反重力発生による時空の歪から生まれたものだったという点です。
そして白鯨の推進機関は恐らく反重力を用いていると想像されます。
だとすれば、白鯨の形成する反重力空間が異空間の壁に通常空間への穴を穿ち、戻って来ることができたと考える事ができます。
それなら、白鯨と同じ推進機関を用いていると思われるムーバルではなぜ戻ることができなかったのかという疑問も生じますが、白鯨に比べてはるかに小さいムーバルでは形成される歪も小さ過ぎたと考えることができます。

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