仮説08:マドーラの髪について

「ムーの白鯨」最大の魅力と言えば、ヒロイン・マドーラの存在でしょう(拳を固く握り締めて、断言!)。
彼女の魅力のひとつはその柔らかく風になびくが如き青色の髪。古来より(?)現実にはない色の髪を持つアニメキャラも珍しくありませんが、マドーラの髪の美しさはまさにアニメ史に残るものと言えましょう(机をバン!と叩いて、断言!!)。

さて、宇宙人だったり、アンドロイドだったり、はたまた異世界の住人だったりと異色の髪を持つキャラの背景設定も様々です。中には日本人という設定なのに金髪や赤毛のキャラもいたりします。
まあ現実に髪を染めている人もいないわけではありませんが、どう見ても髪を染めたりしそうにない真面目タイプのキャラまで異色の髪を持っていたりします。
もっとも、アニメキャラの髪の色なんてものは通常、その外見を特徴づけるためのデザインのひとつと理解すべきものであって、そう目くじらを立てることもないでしょうが…。

ムー白世界ではマドーラの他にミューが緑色の髪を持っていますが、彼は人間ではないので深く考える必要はないでしょう。
しかし不可解なのは、17話に登場した幼少時のマドーラがラ・メールと同じ赤い髪だったという点です。
特徴づけという意味では長髪キャラが誕生時の回想時点で既に長髪、なんてことも往々にしてあるアニメキャラですから、マドーラとラ・メールを特徴づけるための髪の色であったなら、幼少時から色を変えていて然るべきです。
彩色ミスかとも思いましたが、21話の回想シーンでもやはり二人とも赤い髪でした。
と言って、4話や9話に登場した3万年前のシーンを見る限り、サイボーグ化したときに髪が青くなった、というわけでもないようです。どうやら、彼女の髪の色にはそれなりの理由がありそうです。

手がかりになりそうな事象を探すと、17話に登場した二人のお母さまが、やはり青い髪の持ち主であったという事実があります。
ラ・ムーについて作中では『ムー大陸の預言者であり指導者』と説明されています。
ラ・ムーが世襲制の称号なのか、それとも何らかの民主的な方法で国民の間から選出される役職であったのかは分かりませんが、マドーラのムーにおける地位を考えると恐らく王女、又は女神官だったのではないかと推察されます。
思うにムーのある地位の女性は、一定の年齢に達すると髪を青く染める習慣があったのではないでしょうか?
そうであれば幼少時に人質に取られ、そのままアトランティス人として生きてきたラ・メールはアトランティスにそういった習慣がなかったがために赤毛のままなのだと説明できます。
また、4話に登場した麗の前世であるレイナが髪を青く染めていなかったのは彼女が戦士だったからでしょう。

いずれにしても、海洋国家であったと推察されるムーの、それも指導者的立場にいる女性がその髪を海を思わせる青に染めるというのは極めて自然なことと言えるでしょう。

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