仮説02:操縦球について

ムー側メカのムーバル、白鯨の基本操縦系である操縦球。二つの球体を両手に掴むだけで自在に操縦することができるスグレモノですが、その原理はいかなるものなのでしょうか。

2話でムーバルが登場した際、マドーラが「精神を安定させ、意思を伝えれば意思のままに動く」と説明するように、その操縦方法は極めてシンプルです。しかもろくな訓練もなしにアトランティスとの本格戦闘に入れる…通常なら素人を実戦に投入できるまで訓練するのには何年もかかるはずです。
剣たちがムー戦士の生まれ変わりだということを考慮してもその操作性には目を見張るものがあります。

注目すべきなのは、ムーバルにしろ白鯨にしろ計器類が一つも見当たらないことです。
高度計や速度計はおろか、コンパスすら見当たりません。普通に考えれば、これでムーバルに乗ったばかりの剣がイースター島から日本まで苦もなく…でもないが(途中で居眠りしてたし)単独でたどり着けるなんてあり得ません。
また、戦闘時には照準器もなしに熱球ビームを着実に敵に命中させている。それも高速移動する目標に命中させるのは明らかに困難と思われるビームの塊を、です。
しかも戦闘時に展開するムーバルのビーム砲座はコクピットの真正面にあってどう考えても前が見えんぞって感じです(笑)。

ま、コクピットのフードは白鯨操縦カプセルと同様にそのままスクリーンと同じ機能を持っていると思われるのでビーム砲座を展開しても視界は確保されていると思われます。
操縦球について考えられるのは掌を通して操縦者の脳を駆動系と直結させるような仕組みを持っているのではないか、ということです。
世に多くあるSF作品におけるメカ描写は、ゴテゴテと計器類が並んでいるというようなものが主流ですが、機械類の発達の方向性は必ずしもそうではないと考えられます。
それを実際に使う人間のことを考えれば、むしろ操作性はより単純な方向に向かうのではないでしょうか。
例えば、ムー白放映当時のSF作品におけるコンピューターの描写は色々なボタンが並んでいて…といった感じだったと思います。
その後、パソコンが家庭に登場した際もキーボードを叩いて入力するような形で、現在のようなマウスなど誰も想像できなかったはずです。
これがさらに発達して、例えばマウスを掴んで思考しただけで指を動かすこともなく入力できるような機構…それが操縦球ではないか、と考えられます。
また7話では操縦球から手を離したままで飛行していましたが、「等速で飛行する(障害物を避けながら)」というような単純なコマンドであれば実行させることができるのでしょう。

操縦球を掴み、「日本へ向かいたい」と思考すれば過たず日本へたどり着くことができ、「ビームを敵に命中させよう」と思えばその通りに作動する。超未来型の操縦システムだと言えましょう。

戻る

inserted by FC2 system